フッ素ってどんなもの?

みなさんこんにちは、歯科衛生士の小金井です。

虫歯予防としてよく耳にする『フッ素』にはどんな効果があるのかご存知ですか?

歯にいいからとりあえず取り入れているという患者様もいるかと思います。そこで今回は、フッ素の働きや歯科医院でのフッ素塗布についてご紹介したいと思います!


フッ素にはどんな働きがあるの?

フッ素には大きく3つの働きがあります。

歯質の強化

歯の表面を酸に溶けにくくし、虫歯の発生を防ぐ。

虫歯の原因菌の活動抑制

虫歯菌の働きを弱め、菌によってお口の中で作られる酸の量を抑える。

再石灰化の促進

菌が出す酸により、歯から溶け出したミネラル成分を補うことを促進する。


このようにフッ素は3つの働きで虫歯の予防を手助けしてくれます。では、次に歯科医院でのフッ素塗布についてご紹介します。


歯科医院でのフッ素塗布と家庭用フッ素製品の違いは?

「家でもできるのに、わざわざ歯医者でフッ素を塗布するメリットは?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。実はこの2つには、使用するフッ素濃度の違いがあるのです。

違いは以下の通りです。

  • 歯科医院のフッ素濃度→9,000ppm
  • 家庭用フッ素製品の濃度(歯磨き粉や洗口液など)→900〜1,450ppm

歯科医院で行うフッ素塗布は、歯科医師や歯科衛生士が行う医療行為のため高濃度のフッ素を塗布することができ、虫歯予防により期待ができます。最後に、フッ素塗布を取り入れる時期についてご紹介します。


フッ素塗布を取り入れるタイミングは?

フッ素塗布は、大人でも子供でも年齢を問わず行うことができます。ですが、特に活用してほしいのがお子さまです。なぜなら、乳歯や生えたばかりの永久歯はフッ素を取り込みやすいからです。なので、乳歯がある程度生えそろうタイミング(1歳半ごろ)〜永久歯が生え揃った後(14〜15歳ごろ)まで続けるのがおすすめです。


今回はフッ素の効果やフッ素塗布についてご紹介しました。当院では、無料でフッ素塗布を行っていますのでご希望の方は健診の際などにお気軽にスタッフまでお声がけください😊