受付・歯科助手(保育士) 鈴木紀美(すずきともみ)
~来た時は泣いていたけど「また来るね」とニコニコ帰ってもらいたい
目次
- 子ども時代「肥料の袋」をソリにして滑ってました!
- 開業から勤めているスタッフ、戻ってきてくれたスタッフ、どちらもいます
- モットーは「親切丁寧」
- 医院名に「こども」と入っていますが「大人」の診療もするので、いつまでも来てください
- 「歯が20本あるのが自慢、ずっとメンテナンスをしてもらい自分の歯でおいしく食べられるのが健康の秘訣かなあ」
- 来た時は泣いていたけど「また来るね」とニコニコ帰ってもらえる、こちらも「また来てね」となる医院
子ども時代「肥料の袋」をソリにして滑ってました!
インタビュアー
鈴木さんは、こちらに何年いらっしゃるんですか?
17年くらいです。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
わーお!そんな感じします。受付の方は電話したときや来院時に一番先に会う医院の顔ですよね。どんなにすばらしい歯科医師と衛生士さんいてもツッケンドンな受付ではガッカリです。鈴木さん、包まれるようなリラックス感しかないです。
ホントですか~まあ嬉しい!
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
ご出身は?
山形県の内陸の方で、山形市内から北上した「いも煮」で有名な東村山郡中山町の出身です。
もう少し行くと、サクランボで有名な寒河江市(さがえし)があります。
あと将棋で有名な天童や、レトロな温泉で有名な銀山温泉も近いですね。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
どんなお子さん時代?
私は3姉妹の真ん中で、3つ違いの姉にくっついてよく遊んでいました。
近所に最上川の河原があって、冬になると雪が積もるので肥料の袋をソリにして遊んでしました。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
肥料の袋のソリ?
肥料の袋にわらを入れて厚みを出して縄をロープにして滑っていました!
肥料の袋が一番よく滑るんですよ。(笑)
学校から帰ってきたら、友達とそりを持っていって滑っていましたね。
受付・保育士 鈴木
あと、つららも手の届く低いところでキレイそうなのを取って食べたり(良い子はマネしないでください)。
かまくらを作って、雪の中で冷やしたミカンを食べたりとか、山登りしたりと、自然の中で育ちました。
患者さんも結構東北出身の方がいらっしゃって、それが分かると心が開きますね。(笑)
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
肥料の袋があったということは、ご実家は農家でしたか?
兼業農家で、お米を作ったり、豚がいたり、商売もやっていました。
祖父と祖母は豆腐屋で朝4時半に起きて豆腐を作り、父と母は農業と豆腐を切って近くの商店に配達していましたね。
受付・保育士 鈴木
開業から勤めているスタッフ、戻ってきてくれたスタッフ、どちらもいます
インタビュアー
そこで鈴木さんのコミュ力が養われたのですね!!きよみ野歯科にきて17年目、どんな歴史ですか?
開業時からのスタッフもいるんですよ。
受付の佐藤と竹内は、お子さんが産まれるときに一旦お休みしてまた復帰されたんですよ。
子育てがひと段落して戻ってきた方は他にもいて、本当にありがたいですよね。
別の職場を選ばずに、前にいた職場に戻りたいと思ってくれるのはすごくありがたい、ということで、戻ってきてくれたスタッフは3名います。
最近も、お子さんが幼稚園に入ったので戻ってきてくれたスタッフ、出産で休職中のスタッフもいます。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
それだけ働きやすく、居心地が良いんでしょうね。小児歯科医の砂田先生も出産後に復帰されたとのことでした。
スタッフ同士のコミュニケーションも悪くないと思います。
働きやすくてみんな明るくて親しみやすい・・・一番は総院長先生と院長先生のお人柄だと思いますね、それが引き寄せる力になっていると思います。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
患者さんで来ていたお子さんも、働いているとのことなのですが。
大学生のアルバイトの子ですが、患者さんとしてここで矯正をやっていました。
受付・保育士 鈴木
モットーは「親切丁寧」
インタビュアー
受付として心がけていることは?
受付は最初に患者さんがいらっしゃるところの顔なので、「親切丁寧」というと事ですかね。
電話対応などで患者さんが訴えていることなど感じ取って、どうしてほしいのか・・・電話を掛けてくるということは「今、診てほしいんです、困っているんです」という感じなのか、それとも急いでないのか、を察します。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
声色を聞き分けるんですか??
「いかがなさいましたか?」と伺って、検診を希望されているのか、ちょっとだけ痛いのか、昨日から痛くて腫れちゃいましたとか、銀歯が取れちゃったとか・・・取れたところも「奥歯」なのか「前歯」なのかによって違いますよね。
例えば、前歯の差し歯が取れたらそれは大変ですよね。
「今はマスクしているから大丈夫なんですけれど」と仰る患者さんに「いつ頃いらっしゃれますか?」と聞くと「今日お願いします」とご希望があったり・・・患者さんの意向をまず聞いてから、ですね。
今日担当できる先生がいない場合は、明日でいかがでしょうか?となることもあります。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
電話を聞いてその場で判断されるということですね。
判断に迷った時は「少々お待ちください」として、先生方にもお伺いを立てます。
先生方の予約の時間があるので、この時間に来るとそんなにお待たせしないなど、その日のアポイント状況や先生を見てご案内しています。
受付・保育士 鈴木
医院名に「こども」と入っていますが「大人」の診療もするので、いつでも来てください
インタビュアー
印象的な患者さんのエピソードを教えてください。
私は受付ですが、泣かれるお子さんを抱っこすることもあります。
(※保育士でもあります。お母さんお父さんの治療中、お子さんのお預かりも可能です)
お母さんが診療終わるまで抱っこして預かっていた子が大きく成長して来てくださったり、泣いていたお子さんもうまく治療が出来るようになったり。
あと、受付カウンターのところに「小さな隙間(下記写真赤枠部)」があるんですよ。
小さい時は見えないので私が受付の中から立って「じゃあねえ」と言っていたのが、そこからだんだん顔が見えてきて。(笑)
そこから覗く子も結構多くて(笑)、もっと成長するとそこから顔が飛び出てきて、成長が見えて面白いなと思いますね。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
意図してそうしたわけじゃないでしょうけど、思わぬオマケですね。(笑)
お電話でも「小さい頃から通っているんですけれど、何歳まで通っていいんですか?」と聞かれます。
「歯科医院名は『こども』と入っていますが、大人の一般歯科も診療しているので、いつまでも来てください」とお話しします。
受付・保育士 鈴木
「歯が20本あるのが自慢、ずっとメンテナンスをしてもらい自分の歯でおいしく食べられるのが健康の秘訣かなあ」
インタビュアー
大人になっても来ていいんですね。
はい、もちろんです!
総院長が栄町で開院していた「小野歯科クリニック」で診ていた患者さんが、こちらに続けてきてくださってます。
おじいちゃんおばあちゃんも多く、田舎の話になったり、家族の事や、身の上話をお話しされる方もいるんです。
「今、病気で大変なんだ」などいろいろ話してくれる方がいると、2人でおいおい泣きながら話したり・・・お話ししてくれる患者さんがいてすごくありがたいですね。
曜日によって私が午前中いないこともあるので「この間はいなかったから心配したよ、いてくれてよかった」と言ってもらえ、ありがたいと思います。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
私も「鈴木さんに会いたい」と思います!!
小野歯科のご近所だった患者さんは医院が遠くなっても、タクシーやバスでここまで通ってくださる・・・すごくありがたいし、出来る限りのサポートをさせていただいています。
「ありがとうございます~お体、大丈夫ですか?」とか、歯科以外のことを話すことが多いです。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
鈴木さんは、患者さんやご家族のことを覚えているんですね。
はい~覚えてますよ。
受付・保育士 鈴木
インタビュアー
マイブームは?
私、この体格からして食べること飲むことが好きなんですよ。(笑)
友達と出かけることが好きですね。
先日、銀座の梅酒のCHOYAバーで、こちらにいる山形出身の同窓生と集まりました。
メインの料理にも梅が使われていて・・・銀座までなかなか行くことがないので楽しかったですね。
コースで梅酒もいろいろな種類があって、飲み放題(ビールもありました)でした。
梅酒も何年ものとか、梅の種類が違うとか、黒糖を使った梅酒とか、飲み比べできてかなかなか良かったですよ。
あとは、娘とライブに行ったり・・・こないだはRADWIMPS(ラッドウィンプス)のライブに行きました、野田洋次郎さん、良かったです!
娘が「行く?」と聞いてきたら「行く行く」ってついてきています。
受付・保育士 鈴木
来た時は泣いていたけど「また来るね」とニコニコ帰ってもらえる、こちらも「また来てね」となる医院
インタビュアー
RADWIMPS、いいですね!患者さんに伝えたいことありますか?
「ここをいい」と思ってきてくださる患者さんに今後も引き続き来ていただけるよう、問題点もスタッフとミーティングをしてその都度立て直しをしながらやっていっています。
患者さんが「ここに来てよかった」と思ってくれる、お子さんでも来た時は泣いていたけど「また来るね」とニコニコ帰ってもらえるような、こちらも「また来てね」となるような・・・。
虫歯の治療ってすごく嫌じゃないですか。
歯医者のイメージが、嫌じゃなくて虫歯を治すだけじゃなくて「予防をして虫歯にならないようにする場所」でもあってほしい。
お子さんに楽しく来てもらって、歯ブラシをして帰ってもらえる場所になれるようにしたいです。
こちらも笑顔で対応したいですし、笑顔で帰ってもらいたい。
この間来たおじいちゃんも、「私は歯が20本あるのが自慢なんです。ずっとメンテナンスをしてもらって、自分の歯でおいしく食べられるのが一番の健康の秘訣かなあ」と仰ってました。
足腰も大事だけど食が一番かなと思うし、食べられないというのが一番つらいと思うので、みなさんお口の健康を守るところでありたいないと思います。
受付・保育士 鈴木
インタビュー:2024/4/22
取材後記
鈴木さん自身が、とにかく実家のような安心感。
近くても「言いたいことがなかなか言えない」という歯医者ではなく、遠くても「この先生ならずっとお任せしていられる」と絶大な信頼を寄せられてる歯医者さんと感じました。
そして、鈴木さんの包容力も続けて通う歯医者さんである大事な要素だと確信しました。
これからも患者さんを癒し続けてください、よろしくお願いいたします。